BIZEN YASHIROGAMA
備前焼窯元 八代窯

インタビュー

「一輪の草花を飾る花入れにこそ、
備前焼の控えめさが生きる。」

日本を代表する歌手でありながら、フランスの「ル・サロン展」に5年連続で入選する快挙を成し遂げるなど画家としても高い評価を受けている八代亜紀さんと、備前焼窯元・八代窯のオーナーであり、ご主人の陶芸家増田 登氏に備前焼の奥深い魅力について語っていただきました。

増田 「なぜ、僕の焼いた花入れを描きたいと思ったの?」
八代 「私はね キャンバスに描く花は野原に咲いてるような素朴な草花や木の実なんかが好きで備前焼がとっても似合うと思ったの。」
増田 「ありがとう。僕も草花は素朴なものが好きですね。」
八代 「備前焼の良さは見た目は控え目なのに、どこか主張があるような土の力強さみたいなものを感じるのは、備前焼の持つ魅力かしら。」
増田 「備前焼は決して華やかではなく、どちらかと言えば地味な存在、それが可憐な草花や木の実をより一層引き立てる、お料理も同じだと思う。  釉薬をかけずに焚き上げるその焼き肌がまた素敵だよね。  備前焼は田土(田んぼの土)を主に使うので米が合うのは当然ですよね。」
八代 「もちろん、食器としても素敵だけど、テーブルに備前の一輪挿しが添えられているだけで食事も引き立つわね。」
増田 「元々、雑器のひとつに、過ぎなかった備前焼、茶人たちはそこに風情を見いだし、茶の湯の道具として見立てていった、そんな日本人独特の美意識が備前焼を発展させていったのかもしれないね。」
八代 「本当に、備前焼は素朴なんだけど、眺めていると引き込まれていくような奥深い味わいを感じるわ。」
増田 「キャンバスの上に絵を描くように、僕たちも窯詰めでイメージを作り、思い描いた造形や焼け肌を造り出しています。」
八代 それで、私が思い描いた通りの素敵な花入れが出来たのね。」
増田 「そんなに褒めて頂いて恐縮です。」
八代 「備前焼との出会いは、一期一会ね 私も色々な絵をこれからもたくさん描きたいので、素敵な花入れをよろしくね。」
増田 「精根こめて造らせて頂きます(笑い)。」
備前焼 陶芸家 増田 登×歌手 画家 八代 亜紀